Targets Setting

02.目標設定・計画策定

02.
Targets Setting
目標設定・計画策定

02.目標設定・計画策定

現状が把握できたら、次は目標の設定や計画の策定が必要です。
目標設定にあたっては、世界共通の気候変動緩和目標であるパリ協定への整合が推奨されています。パリ協定と整合した目標に認定を与えるSBT(Science-Based Target)の認定を取得することで、パリ協定との整合を公に証明できます。目標達成に向けた実効性のある計画を示し、実行していくことで、ステークホルダーからの信頼獲得につながります。


SBT認定取得支援

  • SBTiへの申請・審査対応支援
  • SBTiの要件に沿った目標設定支援

SBTiによるSBT認定の取得を支援します。目標設定から申請書の作成、SBTiによる指摘事項への回答や対応まで、一貫してサポートし、スムーズな認定取得へと導きます。
通常版Near-termやネットゼロのほか、セクター別(FLAG・金融など)にも対応可能です。

本支援はScope1,2,3排出量計算済の企業を対象としています。弊社にて排出量算定支援を行っていることが前提となります。弊社で算定を実施していない場合、算定内容のレビュー業務からご依頼ください。

SBTとは

Science Based Targetsの略称で、直訳すると「科学と整合した目標設定」。パリ協定が求める⽔準と整合した、5年〜10年先を⽬標年として企業が設定する、温室効果ガス排出削減目標のことです。産業革命時期比の気温上昇を2℃を十分に下回り1.5℃に抑えることを目標としています。

 

所要時間

申請書作成 2~3ヶ月
審査待ち 4~6ヶ月

※SBTiによる審査に2カ月、SBTiウェブサイトでの公開は認定後1カ月程かかります。
 いずれも申請受付状況に寄ります。

基本的なステップ

  1. Scope1,2,3の把握状況の確認
  2. SBTの補足説明、自主目標などの設定状況のヒアリング
  3. 経営層を含めた合意形成
  4. SBTイニシアティブへのコミットメントレターの作成・提出
  5. 目標案についてのディスカッション
  6. 目標提出フォームの作成・提出
  7. SBTiへの申請(お客様にて申請)
  8. 進捗情報開示、定期的に目標妥当性の確認

納品物について
SBT申請書(通常&FLAG)およびSBTツールのレビューをいたします。


排出量削減ロードマップ策定支援

  • Scope1,2排出量削減計画策定支援
  • Scope3排出量削減計画策定支援

Scope1,2,3排出削減目標に向けた排出削減計画・ロードマップの策定を支援します。目標と現状のギャップをしっかりと把握することで、排出削減策の洗い出しや優先順位付けを行い、ロードマップを作成していきます。

所要時間

3~4ヶ月(Scope1,2およびScope3それぞれに対応)

 

基本的なステップ

  1. 基準年排出量の登録
  2. 目標の設定
  3. 削減施策の検討、ポテンシャル試算
  4. 削減施策の登録
  5. シミュレーションをもとにした、削減シナリオの検討
  6. 削減限界コストの試算

納品物について
削減策一覧(削減策ごとの排出削減ポテンシャル量、追加コスト、限界削減費用を算出)と削減策を実施した場合の排出量シミュレーションシート(Excel)、削減策を時系列で整理したロードマップ(Excel)を納品します。


気候移行計画策定支援

企業の資産・事業・ビジネスモデルを1.5℃の世界に整合したものへ移行させるための行動計画策定を支援します。排出削減計画およびシナリオ分析を踏まえた戦略・財務計画をベースとして、CDPなどの定義する信頼できる移行計画の要素に沿った計画の策定と開示を支援します。

Scope1,2,3の排出削減計画・ロードマップ策定済かつ1.5℃シナリオを含むシナリオ分析を実施済である企業を対象としています。


インターナルカーボンプライシング導入支援

排出削減目標達成のための手段の一つとして、インターナルカーボンプライシングの導入支援を行います。ICP概要の解説、ICP設定、排出削減量試算のためのツール作成を支援します。

CO₂削減目標から算出したICPの設定は、Scope1,2,3排出削減計画策定・ロードマップ策定済の企業様を対象としています。

インターナルカーボンプライシングとは

企業などの排出するCO₂に価格をつけ、それによって排出者の行動を変化させる手法を「カーボンプライシング」と呼びます。インターナルカーボンプライシングはその手法のひとつで、企業が脱炭素に向けて、独自にCO2排出量に価格を付け、投資判断等に活用する仕組みです。