投稿日:2022.10.17
【お知らせ】Milkywire社との業務提携について
株式会社ウェイストボックス(本社:名古屋市中区、代表取締役:鈴木修一郎、以下「ウェイストボックス」)は、Milkywire AB(本社:スウェーデン ストックホルム、CEO:Nina Siemiatkowski、以下「Milkywire」)が運営するClimate Transformation Fundの推進において、日本国内の総代理店として連携することで合意しましたのでお知らせいたします。
(左)Milkywire社 ファンドマネージャー ロバート・ホグルンド (右)ウェイストボックス 永田悠馬
【背景】
昨今、カーボンクレジット市場の急拡大に伴い、クレジットの質をいかに担保するかが喫緊の課題となっています。実態に乏しい森林保全や削減実績の二重計上、オフセットに過剰依存したカーボンニュートラル製品などが企業のグリーンウォッシングとして報道機関やNGOから批判されており、企業のクレジット利活用に対するコンプライアンスが問われています。
国際的にはクレジット購入は、Science Based Targets(科学と整合した目標設定、以下「SBT」)にて推奨されている〈Beyond Value Chain Mitigation(バリューチェーンを超えた緩和)〉に該当しますが、上記のような課題をいかに解決できるかという点が、企業が気候変動対策を進める上で重要であると認識しています。
【Climate Transformation Fundについて】
当ファンドは脱炭素プロジェクトの中でも特に効果的かつインパクトの大きいプロジェクトを選定することに注力しており、世界規模でのネットゼロ達成に必要とされるソリューションを資金面で支援することを目指しています。当ファンドで採用されているアプローチは、企業がオフセットを目的としてカーボンクレジットを購入する手法とは異なり、資金拠出額あたりのインパクトを最大化することを追求する〈Climate Contribution〉または〈Climate Responsibility〉と呼ばれるアプローチに該当します[i]。
Climate Transformation Fundの詳細につきましては、下記ウェブサイトをご参照ください。
https://www.milkywire.com/climate-transformation-fund
【ウェイストボックスの役割】
今回の協業に際して弊社は、Milkywireが運営するClimate Transformation Fundや、同社が開発する気候アクションへのB2C向け寄付プラットフォームを日本国内の企業様へ紹介致します。これらのソリューションは、SBTにて推奨されている〈Beyond Value Chain Mitigation(バリューチェーンを超えた緩和)〉に該当します。クレジット購入によるオフセットに替わる、新たなバリューチェーンを超えた緩和アクションとして、日本国内の先進企業様へご紹介して参ります。
【Milkywire社からのメッセージ】
以下、MilkywireのClimate Transformation Fundファンドマネジャー、ロバート・ホグルンド様より、コメントをいただきましたので、掲載させていただきます。
Milkywire is very happy to partner with such a forward looking company as Wastebox. We are glad to see our Climate Transformation Fund brought to Japan, opening a new way for Japanese companies to support climate projects and help reach global net zero.
Milkywire ABは株式会社ウェイストボックスとのパートナーシップ提携について非常に喜ばしく思っております。当提携により日本市場にClimate Transformation Fundを導入することで、日本の企業様の気候変動対策とグローバルネットゼロへの支援に取り組んでまいります。
[i] 本手法は、WWFとボストンコンサルティンググループが2020年に共同で発行したレポート上でも気候変動に対する企業の行動方針として推奨されております。https://wwfint.awsassets.panda.org/downloads/beyond_science_based_targets___a_blueprint_for_corporate_action_on_climate_and_nature.pdf